世界でも異例、バスク出身者のみでビルバオがリーガ1部に残れる理由

世界でも異例。アスレチック・ビルバオというチームの存在。

 

欧州リーグの中でも1位、2位を争う厳しさで有名な、スペイン1部「リーガ・エスパニョーラ」
リーガエスパニョーラには、世界的にも有名なレアルマドリードやバルセロナというクラブが
在籍しており、中堅レベルのクラブでもバレンシア、アトレチコマドリード、セビージャなど
強豪チームが犇めいている。

そんな中、このリーガエスパニョーラに古くから在籍して降格が一度もしていないクラブが3クラブある。
2クラブは予想がつくと思うが、レアルマドリードとバルセロナだ。
しかし、あと1つは意外なチームとなった。
それが「アスレチック・ビルバオ」というクラブだ。

このクラブ古くから在籍して降格を経験していないというのは驚きだが、
実はもう1つ珍しい特徴がある。
それが、クラブ選手が全員「バスク地方出身」の選手で固められているという事だ。

 

バスク地方の規模

 

そもそもバスク地方とはどの程度の大きさなのだろうか、

実は私の出身地、静岡県と面積はほぼ一緒。

面積 バスク地方7,224 静岡県7,777

人口は新潟県ほど。

人口 バスク215万人  新潟県220万人

プロ選手はこのバスク州(ビスカヤ県・ギプスコア県・アラバ県)、ナバラ州、ラ・リオハ州出身者か、
フランス領バスクのラブール・スール・バス=ナヴァール出身者のみ、というからかなり厳しいと思われる。

このバスク地方では、独立志向がものすごく高く他者を排除するまたは受け付けない
方針をとっている。
最近ではカタルーニャの独立もでているので、スペインでは、独立することを望んでいる
州が多そう。。

 

アスレチック・ビルバオとは

 

日本ではあまり聞かない「純血」というものが世界にはある。
映画「ハリーポッター」では「純血」か「純血でない」かで差別が起きているシーンが
度々登場する。
なので、世界的にみたら「純血」ということは重要視されていることがわかる。

そんな「純血」に重点を置いているチームが「アスレチック・クラブ」
日本名で「アスレチック・ビルバオ」だ。
(日本ではビルバオ地方にあるためビルバオで通っている)

アスレチック・ビルバオに入団できる選手は以下の2つ

・親がバスク人

・アスレチックビルバオの下部組織に加入をしている。

以上の2つのどちらかに適さないといけないので、
日本人には相当なハードルがある事がわかる。

現に歴代でこのクラブに所属している日本人はゼロだ。

ただ現状、この純血主義は弱まりつつあるので、今後は緩和される可能性はある。

 

アスレチックビルバオがバスク出身の選手だけでもリーガ1部に残れる理由

 

上記でも述べたが、バスク州は200万人弱しか人口がいないため、
所属する選手もかなり限定される。
そんな中でもリーガで戦える理由とは何なのか。

そのもっとも大きな理由となっているのが「個の成長を促すユースの育成」だ。
他のユースでは、多くの人口や激しい入れかわりにより、
他人との競争をし、もし敗れた場合はクラブを去るという場所が多いだろう。

これは母数が多いからできる事であって、ビルバオはそれができない。
しかしながら、これを逆手にとったのが、ビルバオの育成だ。

ビルバオはユースの選手を手放したりせず、まずは個人の成長を促せる
教育をする。普通なら他人との競争だが、ビルバオの場合はそこから違う。
自分の成長との競争なので、時に圧倒的な個性が生まれ、やがて武器になっていく。

ビルバオの育成は挫折しても決して見放したりはせず、
どうしてこうなったのか分析して、自分で考えさせる。
そのような結果、リーガに出ても相手に負けない個の力でやっていけるのだろう。

また、ユース時代は格上の相手(年代が上など)と試合をするので、
とにかく負けて分析して次に活かすというサイクルが徹底してクラブ方針としてあるのだ。

このような動きはできるようでなかなかできない。
静岡県も昔は静岡県内出身の選手で構成していたが、現在は他県の選手が入り込んでいるチームが
静岡県代表としてでている場合が多い。

他県の代表になったチームも同様だろう。

 

アスレチック・ビルバオ出身の選手

ここでアスレチック・ビルバオの有名選手を紹介していこう。

①アンデル・エレーラ(マンチェスターユナイテッド)

 

スペインビルバオ出身の選手。

ユナイテッドの「カンテ」といえば分かりやすいかもしれない。
とにかく走り、インターセプトを得意とし、相手にプレッシャーをかけ続ける。
自分で仕掛けるというよりは、相手に合わせて仕掛けるタイプなので、
相棒によって能力の発揮される開放度が違う。
レベルの高いユナイテッドでは最大限に発揮されているため、
前モウリーニョ体制では多くの出場機会を得た選手。

 

②フェルナンド・ジョレンテ

多くの時間をビルバオで過ごした選手。
特徴はポストプレーの上手さ。フィジカルお化けで当たり負けせず、
長身を活かしたプレーがとてもうまい。
逆に、ドリブルやクロスなどが上手いわけではないので、
ポジションはCFで限定される。ビルバオの後はユーべで活躍し、
現状トットナムのスーパーサブとして所属している。

 

③ハビ・マルティネス

ビルバオでの活躍が認められ、バイエルンにオファーを受け移籍。
当時はボランチとしてプレーしていたが、ペップが
「彼はセンターバックの素質がある」とポジションを変更。
このポジションチェンジが成功し、強豪バイエルンでも不動の主力になる。
特徴は試合のバランス力を保てること。
彼がいれば、バイエルンに落ち着きが訪れるといった表現もある。

 

④イケル・ムニアイン

ビルバオの現状エース。
ドリブルの上手さに加え、スピードに特化しており
ディフェンダーからすると厄介な選手となっている。
怪我の心配があり、靭帯損傷の大けがも負っている。
ビルバオの宿命か、ビッククラブから狙われているため、
今後の移籍は必須かとまでいわれている。

 

まとめ

 

伝統とは時にいい結果を生むこともあり、または悪い結果を生むこともある。
伝統を守り抜いているアスレチック・ビルバオとは逆に、
伝統を断ち切っているクラブもある。それがレアル・ソシエダだ。
レアル・ソシエダもかつてはビルバオと同じ「純血主義」をとっていたが、
方針転換をして今に至っている。

それぞれが決めた方針で現状リーガ1部に残っているのだからすごい事だと思う。
日本のサッカーではなかなか地元育ちだけで活躍するチームは現れないが、
野球までいくと、近年では「金足農業」がいい例えだと思う。

彼らは全員が地元育ちだからこそあそこまで話題になったのだ。
これから日本もこういったモデルのクラブが出てきても良いのかもしれない。

地元に本当に密着したクラブの出現は日本にとってプラスに働くと私は思っている。

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